大学入試の種類(一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜)と各入試の日程

このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

大学進学を希望しているけれど、

大学入試にはさまざまなバリエーションがあって、なかなか分かりづらい。。。

そんな読者の疑問にお答えしたいと思います。

また、国立、私立ともに入試スケジュールについてもまとめましたので、ご参照ください。

筆者について

大学受験物理講師・ともくん

青森県出身。37歳。

経歴 東北大学物理学科→東北大学大学院理学研究科物理学専攻→公務員(教職ではない)→塾業界に転職。講師歴約10年(物理・数学)

歴代合格実績:旧帝大医学部、国公立大・私大医学部、東工大、旧帝大等多数

長い講師歴で数千人近くの生徒を送り出してきました。実際にいろいろな生徒と接する中で培った経験値を活かして、より多くの読者の皆様が将来の夢をかなえることができるようお手伝いできればと思っています。

目次

大学入試の種類

大学入試の選抜方法は、大きく分けて「一般選抜」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」の3種類あります。まずは、この3種類の選抜方法についてざっと表にしてみました。

一般選抜

これまではテストの点数のみで大学の合否が決まっていた「一般選抜」。現時点でも一般選抜のほとんどは入試のテストの点数のみで決まっているところがほとんどです。

大学国公立大学私立大学
選抜方法共テ+個別試験個別試験共テ利用
試験日共テ→1月中旬
個別試験→2/25~
1月下旬~2月中旬
(一部3月まで)
1月中旬

学校推薦型選抜、総合型選抜

一方、推薦系入試である「学校推薦型選抜」「総合型選抜」はいずれも面接や高校の内申点を判断材料にして合否が決まります。指定校推薦や総合型選抜を受ける可能性がある人は学校のテストや通知表の点数を3年間取り続ける必要があります。

<学校推薦型選抜>

公募制指定校制
大学国公立大学
私立大学
私立大学のみ
選抜方法出身高校の推薦書が必要
評定平均値に基準があることが多い。書類審査や小論文、面接が中心だが、一部の国公立大は共テや学科試験を課すこともある。大学が特定の高校を指定して実施する入試方式。勉強や部活の成績などを評価して、校内選考が行われる。
試験日10月中旬~11月下旬

<総合型選抜>

大学国公立大学私立大学
選抜方法出身高校の推薦書必要なし
志望理由書や調査書といった書類審査、小論文や共通テストなどの学力試験、面接など様々
試験日10月

以下では、それぞれについて、詳しく紹介していきます。

一般選抜

国公立大学

国公立大学の一般選抜では、『大学入学共通テスト(5教科7科目型が基本)』と『個別学力検査(二次試験)』の合計で合否を決定します。

国立大学は前期・後期の2日程、公立大学は前期・中期・後期の3日程ありますが、募集人数の約8割が前期で決まるため、倍率・難易度ともに後期が高くなる傾向にあります。志望校に合格するのであれば、前期入試で決めるというのが現実的です。後期試験は滑り止めとして、ワンランク下げて受験するのが通常です。

一部の大学では定員の関係で、大学入学共通テストの結果によって二次試験の受験生を絞る「足切り」が行われることもありますので、注意が必要です。

国立大学はすべての大学が同日に前期試験が実施されるので、国立大学同士の併願はできません。

国立大学文系・理系の受験科目の基本イメージを以下に表にしました。ご参照ください。

国公立大の基本イメージ

文系

スクロールできます
受験科目
共通テスト外国語数学IA数学IIB国語地歴①地歴②理科基礎×2情報Ⅰ
二次試験(前期)外国語数学IA・IIB国語地歴
※二次試験は、上記4科目から2~3科目受験が主流。一部大学で4教科を課すことがある。

理系

スクロールできます
受験科目
共通テスト外国語数学IA数学IIB国語地歴理科①理科②情報Ⅰ
二次試験
(前期)
外国語数学IA・IIB・III理科国語
※二次試験は、上記4科目から2~3科目受験(英数理)が主流。一部大学で4教科目(国語)を課すことがある。

共通テストと二次試験の比率

国公立大の一般選抜の合否は、共通テストと個別学力検査の合計で決まりますが、どちらの点数を重視するかは、大学・学部によって異なります。

また、科目の配点も大きく異なるため、志望する大学によって、どちらの対策を重視すべきか、なんの科目を重点的に勉強すべきか異なってきますので注意が必要です。

以下に例を表にします。

京都大学 工学部 建築学科

スクロールできます
地歴・公民理科
共通テスト5050100200
二次試験100250200250800
共通テストの数,理の成績は1段階選抜のみに利用。歴公は第1解答科目で合否を判定する。

東北大学 工学部 建築・社会環境工学科

スクロールできます
地歴・公民理科
共通テスト10010010050100450
二次試験300200300800

信州大学 工学部 建築学科

スクロールできます
地歴・公民理科調査書
共通テスト10015020050150650
二次試験25025040540

以上のように同じ建築学科でも、共テと二次試験の比率は大きく違います。また、大学によって科目のウェイトが違うので、当然普段の勉強の比重も大きく変わってきます。

私立大学

私立大学の「一般選抜」は、大学の独自問題だけで合否を決める『個別選抜』と、「大学入学共通テスト」受験を必要とする『共通テスト利用型入試』の2つに分類されます。

個別選抜は3科目3教科型が基本です。しかし、大学・日程によって、1~2科目だけで受験できるものや、4科目必要とするものもあり、バラエティーに富んでいる印象があります。

共通テスト利用型入試は「大学入学共通テスト」の得点だけで合否を決める方法と、共通テストと個別選抜の結果から総合的に決める方法に分かれます。

国立大学がすべての大学が同日に前期試験が実施されるのに対し、私立大学は大学ごとに日程が組まれているため、併願が可能です。

大学によって必要な受験科目や配点が大きく異なるため、注意が必要です。

私立大の基本イメージ

スクロールできます
受験科目
文系外国語国語地理歴史
or
数学IA・IIB
理系外国語数学理科
※数学は大学・学部によってIAだけで受験できるものから、IIIまで必要なものもある。
※理科は受験科目が指定されている可能性がある。

学校推薦型選抜(旧推薦入試)

公募制

学校推薦型選抜の公募制(公募推薦)は、大学が定める出願条件を満たし、校長の推薦があれば出願できる推薦入試となります。

指定校入試が大学が指定した高校の生徒のみ出願資格が与えられるのに対し、全国のどの高校からでも出願できるのが特徴です。

学校の成績が一定の基準を超えていれば、出願できる公募制一般選抜と、スポーツや文化活動で活躍したことをアピールできる公募制特別推薦選抜があります。

試験内容としては、評定平均値に基準の他に、書類審査や小論文、面接が中心だが、一部の国公立大は大学入学共通テスト(以下、共通テスト)や独自の学科試験を課すこともあります。詳細は大学ごとに違いますので、事前に調べておく必要があります。

ただ全国から受験生が受けるため、指定校推薦に比べると大学合格へのハードルはだいぶ上がります。

指定校制

公募推薦が国公立大学・私立大学ともに実施されているのに対し、指定校推薦は私立大学にしかありません。

指定校推薦は、大学から各高校に割り当てられた推薦枠の範囲内で、生徒を推薦する方法です。

高校からの推薦を得ることができれば、合格率がかなり高い(ほぼ落ちない)のが特徴ですが、ひとつの高校から推薦できる人数は制限があるので、志望大学に合格できるかどうかは校内選考にかかっています。

校内選考では評定平均といわれる3年間の成績、課外活動実績、生活態度などを総合的に判断されるので、1年生からコツコツと努力してきた生徒が有利です。

指定校推薦で注意したいのは、大学入学後の学業成績や生活態度によっては、母校の推薦枠がなくなることがあります。大学に入って悪さをすると高校の後輩に迷惑がかかってしまいますので、ご注意を。

総合型選抜(旧AO入試)

大学はそれぞれ『どのような学生に入学してほしいか』をアドミッションポリシーとして掲げています。

総合型選抜(旧AO入試)は、アドミッション・ポリシーに合った人物を、それぞれの大学で志望理由書や調査書といった書類審査、小論文や共通テストなどの学力試験、面接などさまざまな切り口から選抜する方式です。
 
志望校入学への強い意志や自分自身と大学との適性をはかることを目的とし、テストの点数だけではわからない、志願者の能力を様々な側面から評価し、合否を決定します。

学校推薦型選抜が高校からの推薦(学校推薦)が必要なのに対して、総合型選抜は自己推薦で済みますが、結局調査書等は必要となります。結局1年生からコツコツと努力してきた生徒が有利です。

大学入試の各試験の日程

以下にもっとも一般的なスケジュールを表にします。

国立・私立ともにおおまかなスケジュールのため、日程は大学・学部や学科によって異なります。募集要項を必ずチェックしてください。

国公立大学の入試スケジュール

一般入試学校推薦型選抜総合型選抜
7月
8月
9月大学入学共通テスト出願(9月末~10月上旬)校内選考出願
10月試験
11月出願
試験
合格発表(11月~)
12月合格発表(12月~1月)
1月大学入学共通テスト(1月中旬)
二次試験出願(1月下旬~2月上旬)
2月二次試験前期日程(2/25~)
※合格発表(3/1~3/10)
3月ニ次試験 中期日程(3/8~)
ニ次試験 後期日程(~3/15)
※合格発表(3/20~3/24)

私立大学の入試スケジュール

一般入試学校推薦型選抜総合型選抜
個別選抜大学入学共通テスト利用入試
7月
8月
9月大学入学共通テスト出願(9月末~10月上旬)出願
10月出願(10月上旬)
試験(10月中旬~11月下旬)
試験
11月合格発表(11月~)
12月出願(12月下旬~1月中旬)合格発表(12月~)
1月試験(1月下旬~2月中旬)大学入学共通テスト(1月中旬)
個別出願(1月下旬~)
2月合格発表(2月中旬~)個別試験
合格発表
3月

最後に

以上、大学入試の種類と各入試の日程について解説させて頂きました。

このほか当ブログでは、高校生活、大学受験に関する情報を多数掲載しています。あわせてご活用ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次