高校3年生・大学受験生の平均勉強時間と志望校合格に必要な勉強時間

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『高校生3年生ってみんなどれくらい勉強するものなのだろうか』『受験生ってどれくらい勉強しているの?』そんな、疑問を持っている人も多いかと思います。

また、『うちの子どもは全然勉強しないのだけど、他の子はどれくらい勉強している?』と心配な保護者の方もいるかと思います。

また、

大学受験を乗り越えるためにはどれくらい勉強するのが好ましいのか

を、私の大学受験講師の経験をふまえて解説していきます。

筆者について

大学受験物理講師・ともくん

青森県出身。37歳。

経歴 東北大学物理学科→東北大学大学院理学研究科物理学専攻→公務員(教職ではない)→塾業界に転職。講師歴約10年(物理・数学)

歴代合格実績:旧帝大医学部、国公立大・私大医学部、東工大、旧帝大等多数

長い講師歴で数千人近くの生徒を送り出してきました。実際にいろいろな生徒と接する中で培った経験値を活かして、より多くの読者の皆様が将来の夢をかなえることができるようお手伝いできればと思っています。

目次

高校3年生の1日あたりの平均勉強時間

ベネッセ教育研究開発センター調べ「大学生が振り返る大学受験調査」において、以下のようなデータが出ています。このデータは、塾・予備校、家庭教師含みますが、学校の授業は除いています。

高校3年生、受験期(12月)の平均勉強時間は約4.8時間です。5時間以上に費やす人が多いですが、7時間以上勉強すると答えた人は全体の24.5%にも及んでいます。

1日あたりの学習時間(高3・4月)
一般入試推薦・AO入試
0時間8.4%17.8%
1時間未満31.5%38.6%
2時間未満14.7%12.7%
3時間未満18.2%13.8%
4時間未満11.5%8.1%
5時間未満7.2%4.4%
6時間未満4.5%1.9%
7時間未満1.2%1.0%
7時間以上2.9%1.6%
 平均勉強時間 2.1時間 1.5時間
1日あたりの学習時間(高3・9月)
一般入試推薦・AO入試
0時間4.3%16.4%
1時間未満11.7%28.6%
2時間未満8.7%9.3%
3時間未満14.9%13.9%
4時間未満15.6%12.4%
5時間未満14.2%8.0%
6時間未満12.1%4.6%
7時間未満6.1%2.4%
7時間以上12.2%4.2%
平均勉強時間3.8時間2.1時間
1日あたりの学習時間(高3・12月)
一般入試推薦・AO入試
0時間3.2%25.5%
1時間未満5.9%36.7%
2時間未満5.2%7.0%
3時間未満9.3%8.5%
4時間未満13.6%7.7%
5時間未満14.3%5.5%
6時間未満14.6%3.1%
7時間未満9.4%2.4%
7時間以上24.5%3.6%
平均勉強時間4.8時間1.6時間

※参考:大学生が振り返る大学受験調査|ベネッセ

高校生・大学受験生に必要な勉強量

高校生・大学受験生の必要な勉強量を説明するために、まず、大学受験の倍率を説明しておかなければなりません。

実際の大学受験倍率と大学受験の大変さ

2023年度大学入試の国公立大学確定志願倍率は以下の通りとなっています(文部科学省集計)。また、私立大学の倍率については、河合塾調べにより、以下の通りとなっています。

倍率
前期日程2.9倍
中期日程13.0倍
後期日程10.0倍
全体倍率4.3倍
国公立大学確定志願倍率
倍率
全体2.8倍
一般方式3.1倍
共通テスト方式2.4倍
一期2.8倍
二期3.5倍
私立大一般選抜入試結果

※参考:2023年度入試を振り返る私立大の概況

以上のデータから、大学入試はだいたい3倍くらいだというのがわかっていただけたでしょう。

データ上3倍程度が大学受験の倍率でしたが、実際教育現場で働いていると、難関大学に関しては、実際は10倍くらいじゃね?と思うわけです。

私は、塾・予備校業界で働いています。よって、私が普段接しているのは「少しでも難易度の高い大学へ」「なんとか旧帝大学や医学部に行きたい」といった比較的受験意識が一般より高い進学校(自称進学校)の生徒が多いです。

講師としての肌感覚でいうと、4月段階の志望大学(難関大学)に受かる生徒というのは、10人に1人か2人といった感じでしょうか。(もちろん、地域差や学校の風土、塾の対象レベルというのもありますので、一概に言えませんが。)

このような感じで、難関大学になればなるほど、このサバイバルゲームは熾烈になります。

大学受験がどれくらい大変かというのは、以下の記事に詳細を書いていますので、ご確認ください。

高校生・大学受験生の必要な勉強量

正直なところ、生徒の志望校と学力の差がどれくらいかによります。例えば、志望校がD、E判定とか明らかに志望校と生徒の学力に差がある場合、1日の勉強量が1時間とか2時間とかで足りるわけがありません。高校3年生の場合は、なおさらです。

一方、もうすでにA判定とか、模試も今のところ高得点とかの場合、多少サボってもなんとかなります(サボりすぎると死にますが)。ただ一般的には大学受験の場合、ほとんどの生徒が、高3春時点でE判定スタートとなります。

理由としては、

  • 高校3年生になった途端、浪人生が参入してくるため。
  • 高校3年生になった途端、問題が難しくなり対応できないため。
  • 高校3年生春の段階でA判定、B判定が出ている場合、欲が出て、志望校上げるため。
  • 単純に、現実が見えてないため。←これが大多数。

等々考えられます。経験上、志望校に対して勉強量が足りていると思われるのは5%くらいなような気がします。

そんな現状であるからこそ、大学受験講師として、志望校合格のため勉強時間は、

高3・大学受験生→平日6時間、休日12時間

を提示しておきたいと思います。

上記のとおり、志望校合格のためには、熾烈なサバイバルゲームを戦い抜かなければなりません。平均程度の勉強量では、志望校の試験会場ににたどり着くことすらできません。もちろん、勉強の質という部分も大事になりますが、いずれにせよ、時間は必要です。

この記事のまとめ

この記事では、高校3年生・大学受験生の平均勉強時間と志望校合格に必要な勉強時間について解説させて頂きました。

記事の内容をまとめると以下の通りです。

▼この記事のまとめ

  • 大学受験は熾烈なサバイバルゲーム
  • ほとんどの生徒は志望校に対して勉強量不足。
  • 休日5時間、高3・大学受験生は平日6時間、休日12時間くらいは勉強してほしい。

このほか当ブログでは、高校生活、大学受験に関する情報を多数掲載しています。あわせてご活用ください。

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